トリップメータの検証 2009/11/08 140,100km

トリップメータが不調で、ボタンを押してもリセットされません。
壊れているのは残念ですが、走行に支障はないのですよね…。
気にしないふりをして修理を後回しにしていましたが、
分解してその原因を探ってみることにしました。
 
スピードメータ内のトリップ部のアップ。
リセット不調に加え、370.1(?)という
中途半端な数字で止まっています。
動かないだけならまだしも、100m毎に「カチャ、カチャ」と
音が出るので非常に気になっていました。

故障が見えないので、電気部品は苦手なのだけれど…
とりあえず分解開始。
ケースを開け、取り外したスピードメータ部。
さあ、触っていいところはどこだ!?(汗)

取扱いに注意しながら眺めてみると
汚れ、錆び、破損はないようです。
肝心の「リセット部」はどうなのでしょうか。
意外にも無傷のようです。
ウワサによると、赤丸部分の樹脂が欠けて
正常に機能しなくなるようなのですが…
果たして本当にそうなのかな?
二股のツメがスライドすれば、
機能的には問題ないような…。
この樹脂とリセット不調は関係ないような気がします。

リセットボタンを押したときの「コクッ」という手応えは
ここをシャフトが突き抜けるときの感触のようです。
取り外したリセット機構。
これには問題なさそうなので、不調の原因は
また別のところにあるのでしょう。
上の部品の相手側、メーター本体に注目。
リセットする役割の、黒いレバーを動かしてみます。

←はリセットボタンを押さない状態。
←はリセットボタンを押しこんだときの状態。
レバーが押し下げられることで、メータを戻すのですね。
よく観察してみると、矢印の板状の部分で
トリップメータをリセットしているようです。

この先も分解したいところですが…
この樹脂同士のはめ込みは
取扱いを誤ると、取り返しがつかなくなりそうな…
危険なオーラを放っています(危)
分解して板状の部分の形状がわかれば、
リセットメカニズムの解明に一歩近づくのですが、
ハイリスク・ハイリターンな賭けには手を出せず。
分解したい衝動をグッとこらえ、眺めるだけにします。
メータを手動でクルクルと進めながら、
何度もカチャカチャとレバーいじっていると、
リセットできる時と、できない時があることがわかりました。
メータの進み方、ギヤとの噛み合いの微妙な違いで
変わってくるようで、とてもデリケートです。

←は000.0から10.6kmまで0.1kmずつ進めました、の図。
これは無事にリセット可能でした。
次は20.0kmまで進めてみましたが、これもリセットOK!
いい調子です。
きれいに0が揃ったので、
この状態で組めば、きっと機能してくれるはず。
さて、実走テストの結果ですが…
無事、リセット機能が復活!
何かの拍子で、ギヤの噛み合い不良が起きたことが
リセット不調の原因だったのかもしれません。

トリップメータを手動できれいにリセットできれば、
修理に出さず自力で対処できるのでは!?
分解の手間はかかりますが、
試してみる価値あり、の一件でした。
・・・でしたが。

数日走行してみた後、結局リセット不可能な状態に逆戻り。
やはりメカニズムが分からないことには修理できませんね。
それなりのノウハウが必要そうです。
とりあえずメーターが進むようにはなったので、
また放置してしまいそうです・・・(^o^;)

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