幌交換 2007/04/29 120,000km

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発売から15年が経ち、暑いときも寒いときも開閉を繰り返され
相当痛んできたビートの幌。リヤスクリーンはキズだらけになり、
折り目の部分は解れて破れてぼろぼろ。サイドのボタンも当然止まりません。
いつまでもこの状態ではみすぼらしいので、幌交換を行うことにしました。
外観のリフレッシュ効果は高いでしょう。

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毎回「ほんとうにできるのかッ!?」という不安を抱きつつも
覚悟を決めて分解してしまいます。
スクリーン、リヤのボルトを外し、いざ本番!
まずはウェザーストリップを外し、リテーナをフレームから
分離します。ウェザーストリップはリテーナの溝にはまって
いるだけなので、端からめくると取り外せます。
この絵では全てのウェザーストリップが外されていますが、
本来は前のひとつだけでOKです。
リテーナはリベットで留められているので、ドリルで頭を削って
取り外します。
フロント部のタッピングを外し、幌の固定を解いてやると
このようにめくることが出来ます。
端にはテンションをかけるワイヤーがありますので
これも外します。サービスマニュアルには「ネジでの固定」
となっているのですが、リベットで留まっていました。
「うーむ。これでいいのかなぁぁ…?」と不安は募りつつも
もう進むしかありません(^^;)

幌が外れてしまいました。
「ジョイント部にガタがないことを確認する」そうですが、
結構ガタガタです(笑)。
ガタはさておき、サビや破損がないので良しとしましょう。
次の交換の際にはフレームも交換したいものです。
15年間頑張った幌。お疲れさまでした。
開閉の際、折り目がつく部分のアップ。
糸が解れ、縁が破れて悲しい光景です。
うわぁぁぁー(笑)。
こちらはスクリーン部の縁です。
わかっていたけれど、ひどいなぁ。
旧幌にお別れし、新幌をビートに乗せてみました。
スクリーンも新品に交換です。
組み立てにかかります。
まずはワイヤーを幌に通し、フレームに固定します。
仕方ないので元通りにリベット留め。
なんとなく眺めてみました。
交換後の姿を想像しつつ、作業を続けます。
フロント部分をタッピングスクリュでとめた後、サイド部を
固定していきます。交換作業の中で、ここが肝心な箇所
ではないかと思います。リベットを打った後では修正不可能
のため、慎重に。一人でリベット打ちは至難の業です。
リベットを打って、ウェザーストリップを取付けた状態。
フレームに合わせて幌の張りを調整するのですが、
この出来によって全体の仕上がりが左右される、と言っても
過言ではないかもしれません。
逆に言うと、交換作業で大変なのはここだけ。
フロントを固定し終えたところで確認。
一度穴を開け直してシワなく張ることができました。
ここで納得できれば、あとはどんどん固定してゆくのみ。
ワイヤーのスプリングを張り、樹脂のサポートプレートを取付け
ルーフフレームを固定します。
そしてスクリーン装着。このクリヤさに感動です。
み、見えるー!でも見えすぎちゃって困るなぁ(笑)。
うす汚れたレガシィのナンバーもクッキリです。
全て作業を終えてロックをした状態です。
スクリーンの上部とサイドに多少シワがありますが
天井部分はピンと張っているので、これで良しとしました。
後ろから。
スクリーンはきれいに張ることができて視界良好です。

「幌は消耗品」と言う話も聞きますが、大事に扱って
また10年以上は使ってやりたいものですね。

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